この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第17章 一場春夢
はぁ、賢也が大きく息を吐いた。

「いつも、いつも、助けてやれるとは、限らねぇだろ。なぁ、ホント、お前が心配なんだよ。頼むから家で、大人しくしてくれよ」

真紀は、何も言い返すことが出来ず、目を伏せた。

「門限は、6時だ。分かったら返事しろ」

真紀は、ギュッと下唇を噛んだ。いつの間にか逆転した形勢を取り戻す術が見つからない。
危ない目にあったのは、事実。その度に賢也が助けてくれた。そして、賢也は、今、自分の知らない世界で生きている。だから、余計過敏になっているのかもしれない。きっとどんなに頼んでも門限を変えてくれるとこはない。

「返事は?」

真紀は、諦めて、コクッと頷いた。賢也のホッとした表情を見て、泣きたくなった。
体を起こし、賢也の胸に顔を埋めると堪えきれなくなった涙を零した。

「賢也・・・嫌い」

ポソッと言うと。

「俺は、好きだよ」

賢也は、真紀を抱き締め背中を摩った。

「お前が、可愛くて仕方ない」


/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ