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危険な香りに誘われて
第17章 一場春夢
顔を上げた真紀の頬に涙の痕。賢也は、頬に手を添えて親指で涙を拭った。

「指輪買いに行こう」

指輪をくれるなら、もっとロマンチックに演出してほしい。こんなお詫びついでなんて、嫌だ。

「いいよ、別に」

「男がいるって思われたくねぇのか」

何で、そうなるんだよ。真紀は、文句を言おうとしてハッとした。賢也の目が、怖い。

「やっぱり、買って」

「他に欲しい物あんだろ」

「他って・・・服とか?」

「服でも何でも買ってやる。それより、欲しいもの他にもあるだろ」

いったい、何を強請れと?真紀は、困惑した。

「他って・・・・」

「お前の一番欲しいのは、何だ」

「一番欲しいの?」

真紀は、瞬きを何度もして賢也を見つめた。賢也は、何を待っているんだろう。首を傾げた。
賢也が、顔を近づける。触れそうで触れない唇。
どうしてキスしてこないの?不思議に思った。その答えに辿り着くまで、数秒。ああ、そうか。真紀は、ふっと笑顔を零した。そしてチュッと軽くキスをする。

「賢也が欲しい」

獰猛な虎が、目を細め、口角を上げた。



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