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危険な香りに誘われて
第17章 一場春夢
見えない、そのせいか、賢也が、どこに触れても真紀の身体は、熱く火照り、敏感に反応した。声を出せば、外に聞こえてしまう。羞恥心が、更に真紀を熱くさせた。

「はっ、あっ」

賢也の指が、舌が、真紀の体中を愛撫する。どんなに抑えようとしても喘ぎ声がもれてしまう。

痛いほど尖った乳首を賢也が噛んだ。

「ああっ」

真紀は、腰を浮かせた。片方の乳房を揉みしだき、もう片方を舐め、甘噛みし、舌先を使って乳首を転がす。真紀は、胸だけでイってしまうかもしれないと思った。
はぁはぁと荒い息が暗闇の中でこだまする。
秘部が、疼き燃えているみたいに熱い。賢也は、上半身ばかり責めている。
じらされていることに、もどかしさを感じ足を摺り合わせ腰をくねらせ、悶えた。

耳に賢也の息を感じ、真紀は、甲高い声をあげた。

「ああああっ」

賢也が口を塞ぐように、唇を重ねる。

「んっ」

唇を塞がれたまま、乳首を捻られ、真紀は、腰を突き上げた。

「んんんっ、んっ、んっ」

ビクビク痙攣する下半身。真紀は、信じられなかった。まだ秘部には、触れていないのに、イってしまった。

「何、お前。これだけで、イったのか」

賢也の笑う声に、真紀は、ムッとした。

「変態めっ。後で、絶対仕返ししてやる」

「ふーん、反抗的な態度だな。もうこれで勘弁してやろうかと思ったのに、まだ仕置きが足らないみたいだな」

「えっ」

真紀は、口を閉じた。
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