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危険な香りに誘われて
第18章 危ない男たち
広川は、美保の頭を掴むと、自分の股間へ持って行く。
真っ赤な唇が、広川の亀頭に食いついた。

「おい、ママ。賢坊のちんこ大きくしてやれっ」

ママは、躊躇ったような顔をし、賢也を見つめた。

「いい加減にしてくださいよ。俺、帰ります」

賢也が立ちあがると広川は、凄みを利かせるように賢也を睨んだ。

「随分生意気な口聞くじゃねぇか。ああ?テメェ、この世界のルールってのを知らねぇのか。上の命令は、絶対だ。俺は、社長から、教育係を請け負ったんだ。いずれお前が代表になるまで、俺は、お前より上って事だ。分かったら今から、ママとやれ」

広川を見下ろした。

「確かに、今は、俺より立場が上かもしれません。だが、俺は、まだヤクザじゃないんで。どんな女を抱くかまで、指し図されたくありませんね」

険悪な雰囲気にママが、立ちあがり、二人の間に割り込んだ。

「もう止めて、二人共」

ママは、賢也の胸に手をつき、小声で囁いた。

「広川の顔を立ててあげて」

賢也は、無言でママを見下ろした。

「したってことにすればいいのよ。それで広川は、納得するんだから」

ママが、賢也の手を取り。

「賢也さん、向こうでしましょうよ、ね」

店の奥へと連れて行く。
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