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危険な香りに誘われて
第18章 危ない男たち
バスタオルに包んだ真紀を寝室へ連れて行くと。

「賢也、寝て。今度は、私がする番だよ」

真紀は、ベッドの中央をポンポン叩く。
主導権を握られるのは、あまり好きじゃないが。
たまには、譲ってやるか。
賢也は、大人しく仰向けになった。

「私にしたのと同じこと賢也にもしてあげる」

真紀の手には、アイマスク。ゴムの部分を引っ張りながら、意味深な笑みを見せる。

「手も縛っちゃおうかな」

楽しそうだな。賢也は、身体を起こし、意地悪く笑って。

「んなことしたら、どうなるか分かってんだろうな」

軽く脅す。

「じゃあ、マスクだけ」

「マジかよ」

「ダメ?」

首を傾け、上目遣いで見る仕草に賢也は、言葉を詰まらせた。

「い・・・・いいけどよ」

可愛い顔して、ダメなんて聞くなよ。

「あー、もう好きにしろ」

投げやりに言うと、大の字で寝転がった。

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