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危険な香りに誘われて
第18章 危ない男たち
ドアの外から聞こえる微かな物音。
賢也は、真紀の唇にそっと指を置く。
そして、足音を立てずにドアの側へ行き、聞き耳を立てた。

「始まんねぇな」

「ここ、会社っスよ」

「あほ、オフィスクラブってのを知らないのか。こっそり会社でセックスすることだぞ」

「それ、オフィスラブじゃないっスか?」

「ちきしょうっ、真紀ちゃんにバコバコはめる賢坊が、羨ましいよ」

「うっ」

「板倉、てめぇ、ちんこ勃ってんじゃねぇの」

「違いますよ、あっ、やめてください。変な所触んないで」

「おー、結構立派じゃねぇか」

「どれ」

「揉まないでくださいよ」

「何恥ずかしがってんだよ。ひょっとして、皮剥けてねぇのか」

「剥けてます、剥けてます。だから、ああっ。やめて」

バンッ、勢いよくドアを開けた。

「何やってんですかっ」

ドアの外で、吉田と広川が、板倉を羽交い絞めにして下着ごとスボンを膝下までおろし、勃起したモノを曝して、笑っていた。
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