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危険な香りに誘われて
第3章 罠
仕事が終わって、今日も不動産通い。
貼り紙を眺めていると。
「真紀ちゃん」
その声を聞いただけで、心臓が跳ねた。
振り向かなくても誰か分かる。
あまり近寄りたくない男ダントツ一位の岡崎賢也だ。
あからさまに、真紀は、嫌な顔をした。
自分の中の警戒音が発令される。
賢也が、一歩踏み出せば、一歩後ずさる真紀を見て、賢也は、笑いそうになった。
思いっきり、逃げ腰だな。まぁ、警戒されているのは、承知の上だ。
逃げられないように、なるべく優しく接しなければ。上手くやれよ、と自分に言い聞かせた。
「何やってんだ?」
「うっ」
「部屋、探しているのか?」
不動産屋の窓ガラスの前。びっしり貼られた部屋の案内。どう言い訳してもバレバレだと言うのに真紀は。
「別に、何も」
とぼけた。
「ワンルームがいいのか」
聞こえない振りをして、賢也は、顎に手を置いて貼り紙を眺めた。
「うん、まぁ。・・・・あっ、友達がね」
貼り紙を眺めていると。
「真紀ちゃん」
その声を聞いただけで、心臓が跳ねた。
振り向かなくても誰か分かる。
あまり近寄りたくない男ダントツ一位の岡崎賢也だ。
あからさまに、真紀は、嫌な顔をした。
自分の中の警戒音が発令される。
賢也が、一歩踏み出せば、一歩後ずさる真紀を見て、賢也は、笑いそうになった。
思いっきり、逃げ腰だな。まぁ、警戒されているのは、承知の上だ。
逃げられないように、なるべく優しく接しなければ。上手くやれよ、と自分に言い聞かせた。
「何やってんだ?」
「うっ」
「部屋、探しているのか?」
不動産屋の窓ガラスの前。びっしり貼られた部屋の案内。どう言い訳してもバレバレだと言うのに真紀は。
「別に、何も」
とぼけた。
「ワンルームがいいのか」
聞こえない振りをして、賢也は、顎に手を置いて貼り紙を眺めた。
「うん、まぁ。・・・・あっ、友達がね」