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危険な香りに誘われて
第21章 番犬注意
「ちょっと、痩せたんじゃないか?」
真紀は、ハッとして、目の前の男に意識を向けた。
原田は、ポケットからタバコを取り出し、口にくわえると火をつける。
「そんなことないですよ」
「本当に?」
「余計なお世話です。私が、痩せようが、太ろうが、原田さんには、関係ありません」
真紀は、メニューも見ずに、原田の珈琲を運んできた店員に珈琲を注文した。
店員が離れて行くのを目で確認しながら原田は、自分のカップに口をつけ、静かにソーサーへ戻した。
「俺はね、変な薬や、暴行、他の男にたらいまわしにされていないか、心配しているんだよ」
「一切ありませんから、ご心配無用です。それより、本題に入ってください」
原田は、大きなため息をついた。
「俺の妹は、スナックで働いていてね。ママと一緒に店の前で倒れている岡崎孝也を見たんだよ。腹のあちこちから血を流して、意識も無かったらしい」
信じられない。あり得ないよ。真紀は、膝をガタガタ震わせた。
「そんなはず無いです。お父さんは、末期の肝臓癌で、入院していました。急に容体が悪くなって亡くなったんです。何かの間違いです」
「嘘じゃない。妹は、近くでずっと見ていたんだ。警察も来たそうだよ」
真紀は、ハッとして、目の前の男に意識を向けた。
原田は、ポケットからタバコを取り出し、口にくわえると火をつける。
「そんなことないですよ」
「本当に?」
「余計なお世話です。私が、痩せようが、太ろうが、原田さんには、関係ありません」
真紀は、メニューも見ずに、原田の珈琲を運んできた店員に珈琲を注文した。
店員が離れて行くのを目で確認しながら原田は、自分のカップに口をつけ、静かにソーサーへ戻した。
「俺はね、変な薬や、暴行、他の男にたらいまわしにされていないか、心配しているんだよ」
「一切ありませんから、ご心配無用です。それより、本題に入ってください」
原田は、大きなため息をついた。
「俺の妹は、スナックで働いていてね。ママと一緒に店の前で倒れている岡崎孝也を見たんだよ。腹のあちこちから血を流して、意識も無かったらしい」
信じられない。あり得ないよ。真紀は、膝をガタガタ震わせた。
「そんなはず無いです。お父さんは、末期の肝臓癌で、入院していました。急に容体が悪くなって亡くなったんです。何かの間違いです」
「嘘じゃない。妹は、近くでずっと見ていたんだ。警察も来たそうだよ」