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危険な香りに誘われて
第21章 番犬注意
「お父さんのこと、本当?」

真紀の声に、賢也は我に返った。

「そいつは、どうやって親父が殺されたことを知ったんだ」

「原田さんの妹が、スナックで働いていて、血だらけのお父さんを見たって」

あの店にいた女のうちの誰かが、原田の妹だったのか。金を掴ませ、口止めしたのに。賢也は、ギリッと奥歯を噛みしめた。
賢也は、ママと吉田から状況を聞き、まず根津に連絡することにした。
根津が急いで駆けつけ、根津自ら、所轄へ連絡。
車を移動、検視。事件は、犯人が判るまで、表ざたにしないことになった。

「賢也、お父さん、本当に殺されたの?」

賢也は、黙って真紀を見つめた。一番知られたくなかったのに。もう、隠すことは出来ない。

「賢也ってば」

賢也の口から小さなため息がもれた。

「本当だ」

「殺されたのに、どうしてニュースになっていないの?」

「犯人が、まだわからねぇんだよ。だから警察と相談して、極秘にしているんだ。親父が殺されたなんて、公になってみろ。組員が、総出で犯人探しを始める。そしたら、えらい騒ぎになるし、ヘタすりゃ、どっかの組と抗争まで起こしかねない。他にこのことを知っているのは、警察と、広川と吉田、親父を発見した飲み屋の女たちと、組長だけだ」

「そうだったの」

「黙っていて悪かった」

賢也は、ギュッと真紀を抱き締め、背中を撫で下ろした。

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