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危険な香りに誘われて
第22章 裏切り者
店の扉を開け、黒服が引きとめるのも無視して、二人は、店内の一番奥でホステスに囲まれ、下品な会話をする男の前に立ちはだかった。
正木は、一瞬、顔を強張らせたが、足を組み換え強気な視線を返し、笑って見せた。

「これは、これは。誰かと思えば、オカザキの新代表」

「探しましたよ、正木さん」

「俺を?」

広川が、ホステスの肩を叩き、席を立たせると、その場から追い払う。
そして、正木の隣に腰を下ろし、アイスペールからステンレスマドラーを抜き取り、正木の顔の前にチラつかせ。

「俺たちが、お前を探している理由は、分かっているんだろう?」

「は?そんなもん分かるわけねぇだろ」

半笑いする正木の肩を抱き、耳にマドラーの先を入れた。

「板倉は、どこですか。ああ、違った。南条でしたね」

正木の目が泳ぐ。

「板倉?南条?さっぱり分からねぇな」

「とぼける気か」

「知らねぇって」

広川が、マドラーで耳の奥を突いた。

「ぐあああああーっ、あーっ、あーっ」

正木は、飛びあがり、突かれた耳を両手で塞ぎ、ひぃひぃ声を上げながらソファの上で、悶絶する。

「軽く突いただけだろ。大袈裟なんだよ」

広川が、ケタケタ笑い、頭を叩く。

「こんなことして、ただで済まされると思ってんのか。俺は、これでも工藤の幹部だぞ」

賢也は、テーブルに置いてあった空のグラスを掴み、テーブルの角にコツンと当てた。パリンと軽い音がして、グラスが割れる。
正木の髪を鷲掴みにし、割れたグラスを正木の目前に持っていくと口角を上げた。

「鼓膜だけじゃなく、目ん玉もいっときますか?」

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