この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第23章 奪還
「勝手なことぬかしてんじゃねぇーっ」

突然、首の後ろを掴まれた原田の体が、ベッドから転がり落ちる。

「くっ、何だ」

一瞬のことで、何が起きたかわからない。
原田は、ぶるぶると頭を振った。
掌を床につけ、体を起こそうとした途端、両脇の下に腕が入り、勝手に身体が持ちあがった。大柄な男たちに抱え上げられ、つま先立ちする原田の正面には、怒り狂った男の顔がある。

「てめぇだけは、絶対許さねぇ」

腹を膝で蹴られ、原田は、ぐうっと声を漏らし背中を折り曲げる。
強烈な痛みが襲い、胃液が込み上げた。

「ぶっ殺してやる」

唸り声は、原田の心臓を凍らせた。
岡崎賢也だ。鍵の掛かった部屋に、どうやって入った?
入口の側に中年の女が鍵束を手に立っている。ホテルの従業員らしい。

「は・・・・殺せよ。・・・どうせ死ぬつもりだった・・・・」

笑って見せる。
額にガツンと衝撃を受け、目に火花が散った。

「ひぃっ、うあああっ」

あまりの痛さに膝がガクッと崩れた。しかし男たちに支えられ、賢也の前で無防備な姿を曝している。

「望み通り殺してやるよ」

賢也は、原田の鼻をへし折ろうと拳を振った。

「死んじまうぞっ」

男のごつごつした手が、賢也の拳を包み込む。

「根津さん」

/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ