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危険な香りに誘われて
第24章 新芽
リビングで真紀は、ノートパソコンとにらめっこしている。
頬杖ついて、画面から視線を外そうとしない。
賢也は、珈琲カップを手に、後ろからのぞき込んだ。
「何やってんだ?」
「んー、ブログ」
「ブログ?そんなの始めたのか」
テーブルにマグカップを置き、真紀の後ろにあるソファに腰掛ける。
「違う。・・・・原田さんの妹のブログ」
「ああ、それか」
原田の妹のブログは、賢也も数日前に閲覧していた。
薬を絶ってからの生活を日記のように綴っている。
「原田さんと板倉さん、妹さんのブログがきっかけで知り合ったんだよね」
「そうらしいな」
真紀は、後ろに背を反らし、賢也の足の間にすっぽりと体を入れるようにソファに凭れた。
「二人が知り合わなかったら、事件は起きなかったかもしれないんだよね。そう思ったら、何だか、切なくない?」
「・・・どうだろうな」
確かに、原田だけは、今回の事件に関与していなかったかもしれねぇな。真紀も誘拐されていなかっただろう。だが、親父は、殺されていたに違いない。
「なぁ、真紀」
「うん?」
「ちょっと、話あんだけど」
「何、改まって。大事な話?」
頬杖ついて、画面から視線を外そうとしない。
賢也は、珈琲カップを手に、後ろからのぞき込んだ。
「何やってんだ?」
「んー、ブログ」
「ブログ?そんなの始めたのか」
テーブルにマグカップを置き、真紀の後ろにあるソファに腰掛ける。
「違う。・・・・原田さんの妹のブログ」
「ああ、それか」
原田の妹のブログは、賢也も数日前に閲覧していた。
薬を絶ってからの生活を日記のように綴っている。
「原田さんと板倉さん、妹さんのブログがきっかけで知り合ったんだよね」
「そうらしいな」
真紀は、後ろに背を反らし、賢也の足の間にすっぽりと体を入れるようにソファに凭れた。
「二人が知り合わなかったら、事件は起きなかったかもしれないんだよね。そう思ったら、何だか、切なくない?」
「・・・どうだろうな」
確かに、原田だけは、今回の事件に関与していなかったかもしれねぇな。真紀も誘拐されていなかっただろう。だが、親父は、殺されていたに違いない。
「なぁ、真紀」
「うん?」
「ちょっと、話あんだけど」
「何、改まって。大事な話?」