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危険な香りに誘われて
第24章 新芽
硬く逞しい欲望が、パンツの上からくっきり浮き出ている。膨らみに添って指を滑らせる。
顔を押し付け、においを嗅いだ。獰猛で逞しい、雄のにおいだ。
愛しい男の膨らみに下着の上からキスをした。

賢也は、頭の下に腕を入れ、眺めていた。
熱く滾る欲望が、冷たい空気に曝された後、洗礼のキスを受ける。

天使の微笑みに賢也は、胸を躍らせた。

初めて真紀を見たあの日のことが鮮明に蘇る。
途方に暮れていた時に、突如現れた真紀は、あの時からずっと自分の天使だった。
それは、今も変わらない。
暗い海の底にまで届く太陽の光のように、希望の光を届けてくれる天使だ。
真紀となら俺は、どこでも生きていける。

「ああ・・・真紀。もっとキスをしてくれ」

張り裂けんばかりの欲望が、真紀のキスを受け、今にも爆発しそうになる。
無垢な天使は、時に淫らで魅惑的な官能の化身となり、賢也を甘美な世界へ引きずり込んでいく。


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