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危険な香りに誘われて
第24章 新芽
はぁはぁと息を乱し、胸を大きく上下させる真紀を優しく後ろから抱き締め、頭にキスを落とした。

「もっと、気持ち良くさせてやるよ」

隣に横たわり自分の太腿の上に、持ち上げた真紀の片足を絡ませ。
賢也は、昂ぶる欲望を手にすると、濡れた秘部へ少しずつ挿入した。真紀と繋がると、全身の血が熱く滾る。

乾ききった喉を潤すオアシス。水を求めるように最奥を目指し、腰をゆっくりと動かした。

「ううん・・・・賢也ぁ・・・・すごい硬くて」

「硬いだけか?」

「・・・お・・・おっきい」

頬に落ちた髪を耳に掛け、唇を寄せ息を吹きかけると、真紀は、身じろぎした。

「お前が、狭いんだよ。ああ、真紀。お前の中、すげえ、熱い」

壁は、さざ波を立て、欲望に絡みつき、吸いついてくる。この感じ、たまんねぇ。賢也の興奮が高まり、激しい動きもしていないのに、射精感が増す。

「心も身体も熱で、溶けちゃいそう」

「俺もだ」

濡れた壁が、荒波を起こそうと騒めき始めた。
まだ、だめだ。
射精感が、治まるまで、己の欲望をコントロールしようと、賢也は、ひたすらゆっくりと抽送を続けた。
重ねた唇から真紀の甘い声が漏れ、早打ちしたくなる。賢也は、どうにか衝動を堪えた。
焦るな。時間は、たっぷりある。賢也は、何度も自分に言い聞かせた。
真紀にも感じて欲しい。
俺の愛を。

愛のあるセックスは、最高だ。
愛し合う男と女のセックスは、愛を深める行為なのだと、身をもって知った。

「愛してる」

真紀を愛し、愛されたい。
その欲望は、生涯尽きることはないだろう。

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