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危険な香りに誘われて
第25章 愛妻家
足先を擦り合わせ恥ずかしそうに俯き、もじもじしている真紀を見て、賢也は目を細めた。
男にもヤキモチを妬くほど、愛されている。そう思うと顔がにやけてしまう。

「足、冷えるぞ」

真紀の腰に手を添え、玄関ホールへ上がらせた。

「俺は、誓って、真紀ちゃん一筋だぞ。信用してくれ」

中腰になり、黙って頷く真紀を下からのぞいた。
恥ずかしいのか、賢也を見ようともしない。

「行ってらっしゃいのキスしてくれ」

顎に手を添え、上向きにさせると、艶々した唇に視線を向けた。
顔を近づけ、唇を重ね、甘く柔らかな感触を楽しむ。

「んっ」

舌を絡めると、真紀の唇から甘いため息が零れた。
もう、見送りの可愛いキスでは済まなかった。官能的なキスに頭が、ぼーっとして、賢也に身を委ねるようにしがみついた。
誘惑の甘い香りが、賢也を包み込む。
このまま寝室に逆戻りして、真紀を犯したい。
股間が疼き、硬くなっていく。
いっそここで犯すか。

ひざ丈のスカートを捲り、割れ目に手を伸ばした。

「んんっ」

慌てた真紀が、身体を離そうとする。

「しっ、じっとしてろ」

「やっ、やだっ」

がっちり片腕を真紀の腰に回し、逃げられないようにした。



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