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危険な香りに誘われて
第25章 愛妻家
靴を脱ぎ、玄関ホールへ上がると真紀を壁に押しやった。
真紀の片足の膝裏に腕をかけると、高く持ち上げ、興奮した欲望を押しつけた。
もはや欲情した虎を鎮めることは出来ない。

「んっ、あっ、あっ」

押し広げられた花弁は、濡れそぼり、欲望をズブズフと飲み込んでいく。
口で拒んでも体は、この状況を受け入れている。
真紀は、慌てて自分の口を押えた。甲高い声を上げれば、柴田たちが様子を見に来るかもしれない。
玄関の鍵は、開いたままだ。いつ、耕太が入ってくるか。

「やっ、んっんっ、んんっ」

賢也の欲望が、真紀の中で激しく突き上げてくる。
二人の結合部分は濡れ、いやらしい水音を響かせていた。

「ふっ、ぐっ、ふっ」

嫌がりながらも喘ぎ声が漏れないように自分の口を塞ぐ真紀の姿は、淫らで、官能的に映る。賢也は、本能のままに身を任せた。

「んんっ、んーっ、あっ、ああっ・・・だめっ・・・い・・・いっちゃう」

真紀の手が離れ、賢也のスーツを握り締めた。

「いやあああっー。んぐっ」

声が大きい。賢也は、唇を重ねた。
真紀の喘ぎ声が、賢也の口の中に吸い込まれていくのと同時に、賢也は、子宮の入口に向かって、欲望から白濁の体液を放出させた。

賢也が離すと真紀は、ズルズルと背中を滑らせ、廊下にペタリと座り込んだ。
脱力感に見舞われ、はぁはぁと息を乱したまま、ファスナーを上げ、ベルトを締め直す男を睨みつける。

「信じられない」

賢也は、しゃがみ込むと真紀の唇に触れるだけのキスをした。

「お前が可愛過ぎるんだよ」

「あほ賢」

賢也は、クッと含み笑いをし、尖った唇に軽くキスをした。

「行ってくる」

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