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危険な香りに誘われて
第4章 捕獲
自分の依頼した引越業者のトラックが、まだ止まっているのを見つけ、駆け寄り、タオルで顔の汗を拭っている業者に声をかけた。
「あの、終わりました?」
業者は、タオルを首に掛け、端を作業着の襟の中へ突っ込み、段ボールを手にした。
「これで最後です」
エレベーターへ乗り込み、ぼんやり目の前の業者を眺めていた。アルバイトかな。大学生っぽくも見える。
「ご結婚ですか」
突拍子もなく尋ねられ、真紀は、キョトンとした。
「カッコイイ旦那さんですね」
「えっ」
荷物を代わりに受け取ってもらったから、勘違いしたんだ。
真紀は、苦笑いをした。
「お似合いですよ」
「そう見えます?」
「はい」
勘違いだと説明するのも面倒だ、業者の話に合わせておいた。
7階で降り、つき当たりの部屋へ向かう。
荷物を運び入れるためか、扉が開いたままになっている。
「あの、終わりました?」
業者は、タオルを首に掛け、端を作業着の襟の中へ突っ込み、段ボールを手にした。
「これで最後です」
エレベーターへ乗り込み、ぼんやり目の前の業者を眺めていた。アルバイトかな。大学生っぽくも見える。
「ご結婚ですか」
突拍子もなく尋ねられ、真紀は、キョトンとした。
「カッコイイ旦那さんですね」
「えっ」
荷物を代わりに受け取ってもらったから、勘違いしたんだ。
真紀は、苦笑いをした。
「お似合いですよ」
「そう見えます?」
「はい」
勘違いだと説明するのも面倒だ、業者の話に合わせておいた。
7階で降り、つき当たりの部屋へ向かう。
荷物を運び入れるためか、扉が開いたままになっている。