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危険な香りに誘われて
第4章 捕獲
部屋の中を見た真紀は、いまいち理解できない状況に目を白黒させた。
「じゃあ、ありがとうございました」
真紀は、玄関でスニーカーを履こうとする業者を呼び止めた。
「待って、ここじゃない」
「えっ」
「だから、ふがっ」
賢也が、真紀の腰に片腕を回し、大きな手で、口を塞いだ。
「何でもねぇよ。ありがとうな」
「はい。では、失礼します」
業者が出て行った後、真紀は、自分の口を塞ぐ指にガブリと噛みついた。
「痛っ」
賢也が手を離した隙に、真紀は、二人の間に距離を取った。
しっかり歯型がついている。賢也は、ぶんぶんと軽く指を振った後、パクリと口に入れた。
「痛っじゃないよ。どういうことよ。私の部屋は」
「ここ」
賢也が、濡れた指で足元をさす。
「な、なっ・・・ふっ、ふっ」
ブチッと頭の血管が切れた。賢也を睨みつけ、声を張り上げる。
「ふざけんな。話が違うっ」
「まぁ、落ち着けよ」
興奮して毛を逆立てる猫のような目つき、今にも飛びついて、引っかかれそうだな。これからどうやって手なずけるか考えるだけで楽しい。賢也は、思わず笑った。
「じゃあ、ありがとうございました」
真紀は、玄関でスニーカーを履こうとする業者を呼び止めた。
「待って、ここじゃない」
「えっ」
「だから、ふがっ」
賢也が、真紀の腰に片腕を回し、大きな手で、口を塞いだ。
「何でもねぇよ。ありがとうな」
「はい。では、失礼します」
業者が出て行った後、真紀は、自分の口を塞ぐ指にガブリと噛みついた。
「痛っ」
賢也が手を離した隙に、真紀は、二人の間に距離を取った。
しっかり歯型がついている。賢也は、ぶんぶんと軽く指を振った後、パクリと口に入れた。
「痛っじゃないよ。どういうことよ。私の部屋は」
「ここ」
賢也が、濡れた指で足元をさす。
「な、なっ・・・ふっ、ふっ」
ブチッと頭の血管が切れた。賢也を睨みつけ、声を張り上げる。
「ふざけんな。話が違うっ」
「まぁ、落ち着けよ」
興奮して毛を逆立てる猫のような目つき、今にも飛びついて、引っかかれそうだな。これからどうやって手なずけるか考えるだけで楽しい。賢也は、思わず笑った。