この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第25章 愛妻家
加賀は、賢也たちの席に着き、せっせと空いたグラスに酒を注ぐ。
その間も「先生」「先生」と言って賢也に触ろうとする。

「俺に触るなっ。近寄るなっ」

犬か猫でも追い払うように手を振り払う賢也の態度。加賀は、頬を膨らませた。

「先生、意地悪」

加賀は、賢也のもっとも苦手なタイプだった。なにせ、無視しても、突き離しても一向に気にしない。何を言っても堪えない。

「あのな加賀。俺は、結婚しているんだ」

「だから?私、先生の色んな写真や動画持っているんですよ。ラブホテル入るところとか。夜の公園で、エッチなことしている動画とか。すごいのは、海辺の岩陰で後ろから立ったままのもあるんですよ。奥さんに送りつけましょうか。それともPC編集して、奥さんの顔にすり替えて、動画アップしましょうか」

真紀と再会する前、引っかけた女と夜の公園ベンチでやった覚えはあるが、海辺の記憶がない。どこまで本当か、しかし編集すれば、いくらでも偽造することは可能だろう。

「俺を脅す気か。てめぇ、そんなことしたら、二度と外を歩けねぇような面にしてやるぞ」

突然、吉田が立ちあがった。そして加賀の顔をひっぱたき、カウンターまで引きずるように連れて行くと。

「ママ、そこのカメラ取れ」

カウンターで接客していたママが、オロオロしながらカメラを吉田に渡した。

「私のカメラっ」

吉田は、カメラを床に叩きつけ、靴底で踏みつけた。

「キャーッ、やめてっ、やめてっ」

加賀は、悲鳴を上げ潰されたカメラを手に泣き崩れた。

「俺はな、卑怯な真似する奴が大嫌いなんだ」

/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ