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危険な香りに誘われて
第27章 終止符
どうして賢也は、いつもタイミング悪く現れるのか。
隣に座って自分の肩を抱き、笑っている男が憎らしい。賢也のわき腹をキュッとつねる。

「本当に、そんなことしてたんじゃないんだからっ」

「じゃあ、何やってたんだ」

「た、体操だよ。胸を大きくする体操。雑誌に載ってたの」

かなり苦し紛れな言い訳。だが、ハッキリしないことを口にすることも出来ず、怒ったふりをする。

「大きくする必要ねぇよ。俺は、このくらいが好きなんだ」

自分の掌にすっぽり収まる胸。やんわりと片手で揉む。ブラが邪魔だ。シャツの中へ手を入れ、ブラを押し下げ、直接肌に触れた。

「やんっ」

滑らかで吸い付くような肌の感触を楽しんでいる間に、賢也の股間が膨らみ始める。
キスをしながら、真紀の手を取り、股間へ導く。

「あん、ダメだよ・・・」

ダメと言いながらも真紀の手は、しっかりと欲望の上。

「直に触ってくれ」

耳元で囁くように頼むと、真紀は、素直に従った。ベルトを緩め、ファスナーを下げる。
ジーパンとボクサーパンツを脱がそうとする真紀を手伝うように賢也は、腰を上げた。

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