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危険な香りに誘われて
第28章 桜
「現像した写真をビリビリに破いてお捨てになった賢也様の顔が、今も忘れられません」

白鳥の話を聞いて胸が痛くなった。
賢也の母親が、出て行ったのは、5歳の時。
顔も覚えていないと言っていた。

ピンク色の花を満開に咲かせた桜の木。
こんなにも綺麗なのに賢也にとって、辛い思い出しかない。
花を咲かせる度に悲しい思い出が蘇る。

「真紀?」

賢也が、真紀を見て驚いた顔をする。
急ぎ足で近づいて眉を潜ませ、真紀の顔をのぞき込んだ。

「何で、泣いてる」

片手で優也を抱き直すと、もう片方の手で真紀の頬を伝う涙を拭った。

「ごめんね、賢也」

「何が」

「知らなかったから」
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