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危険な香りに誘われて
第4章 捕獲
「何で?お前が欲しいからだろ」
「だから、どうして私なのよ。オカケンさんなら、いくらでも・・・いたーっ」
真紀は、噛みつかれた首筋に手を当てた。
「今、噛んだっ。噛んだよね」
「賢也って呼べって言ったろ。それに他の女なんか関係ねぇ。俺が欲しいのは、お前だ」
「遊び相手なら、他当たってよ」
賢也を押しのけようと手を突っ張ると、逆に腕を取られ万歳状態。
「遊びじゃねぇ」
「嘘だ。信じない。うまいこと言って、ただ、やりたいだけでしょう。それとも何、一緒に住んで、専用のセフレにでもする気?」
「遊びなんかじゃねぇって言ってんだろっ」
賢也は声を荒げた。目の前で、虎が唸り声をあげたような迫力に、真紀は、硬直した。心臓がビリビリする。賢也は、怒らせたら怖い。普段、へらへらしているが、それは本当の賢也じゃないのかもしれない。
「俺は、本気だ」
瞳の奥をのぞくように見つめてくる賢也の眼差しが熱い。
真紀は、ゴクリと唾を飲んだ。
コツンとおでこをくっつけると、賢也は、泣きそうな声でつぶやいた。
「俺を救ってくれよ」
切ない声に、思わず両手を広げて抱き締めたくなる。
真紀の心は、激しく揺らいでいた。
自分の手に負える男じゃない。
この男は、危険だ。
だけど、どうしようもないほど、惹かれてしまう。
「だから、どうして私なのよ。オカケンさんなら、いくらでも・・・いたーっ」
真紀は、噛みつかれた首筋に手を当てた。
「今、噛んだっ。噛んだよね」
「賢也って呼べって言ったろ。それに他の女なんか関係ねぇ。俺が欲しいのは、お前だ」
「遊び相手なら、他当たってよ」
賢也を押しのけようと手を突っ張ると、逆に腕を取られ万歳状態。
「遊びじゃねぇ」
「嘘だ。信じない。うまいこと言って、ただ、やりたいだけでしょう。それとも何、一緒に住んで、専用のセフレにでもする気?」
「遊びなんかじゃねぇって言ってんだろっ」
賢也は声を荒げた。目の前で、虎が唸り声をあげたような迫力に、真紀は、硬直した。心臓がビリビリする。賢也は、怒らせたら怖い。普段、へらへらしているが、それは本当の賢也じゃないのかもしれない。
「俺は、本気だ」
瞳の奥をのぞくように見つめてくる賢也の眼差しが熱い。
真紀は、ゴクリと唾を飲んだ。
コツンとおでこをくっつけると、賢也は、泣きそうな声でつぶやいた。
「俺を救ってくれよ」
切ない声に、思わず両手を広げて抱き締めたくなる。
真紀の心は、激しく揺らいでいた。
自分の手に負える男じゃない。
この男は、危険だ。
だけど、どうしようもないほど、惹かれてしまう。