この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第5章 虎の真紀
定時で会社を出た二人は、駅構内にあるデリカフェへ立ち寄った。
アイスコーヒーを買うと隅のテーブルを選び席につく。

「で、相手は誰よ。まさか、ナンパされたとか言わないよね。目が覚めたら隣に知らない男が寝ていたなんて、やめてよ。ほら、誰としたのか言いなさい」

いきなり尋問が始まった。
グラスのアイスコーヒーをストローでかき混ぜてから口に含み、上目遣いで郁美を見る。

「友達の結婚式でハワイに行ったじゃない」

確か、ハワイ土産にコナコーヒーを貰ったな。郁美は、黙って頷いた。

「そん時、声を掛けてきた男の話したの覚えている?」

「なんとなく」

「今、一緒に住んでるの」

「新しい男が出来たんだ。キスマークをつけるなんて、前の彼と真逆のタイプだね」

「ねぇ」

真紀は、躊躇いがちに。

「キスマークって、何でつけたがるのかな」

真面目に質問しているのだろうか。
郁美は、海外出張する度にキスマークを残して行く恋人の事を考えた。

「やっぱ独占欲かな。あとは、浮気防止」

「噛みつくのも?」

郁美は、身を乗りだした。

「彼、噛みつくの?うわぁ、あっちの方も激しいんじゃない」

危うく犯されそうになったけど、まだ最後まではしていない。
どう答えていいか分からず、真紀は、無言になった。

「相手の人ってどんな男?」

興味津津とばかりに郁美の目が光っている。

「悪い男」

一言で片付けるなら、その言葉は、ピッタリだと真紀は、思った。




/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ