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危険な香りに誘われて
第5章 虎の真紀
長い沈黙。なんで、何も言わねぇんだ。賢也は、苛立ちつつ、真紀の言葉を待った。

「浮気しない?」

「しねぇよ」

「胸、小さいよ。揉みがいもないし、つまんないよ」

そんなことを心配してたのか。だから、あんなに、必死で隠そうと。賢也は、笑いそうになった。

「デカいのは、好きじゃねぇよ」

「エッチも上手じゃないよ」

「教えがいがあるな」

自分好みに、育ててやる。

「そんなに私がいいって言う理由がよくわからないんだけど?」

「惚れたんだから、しょうがないだろ」

体を反転させ、賢也と向き合うと。

「しょうがないな。いいよ、賢也のものになってあげる」

真紀の言葉に賢也は、ほっとした。

「上からモノ言うな?」

「たまには、主導権握らせてほしいな」

「そら無理だ」

真紀は、唇を押しつけた。賢也の欲望が、むくむくと反応する。

「よし、部屋で、一発すんぞ」

「もうちょっと、雰囲気作ってよ」

「うるせぇ、犯してやるから出ろ」
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