この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第12章 喧嘩するほど–––



「私はお前に笑顔を望むほどにお前を傷付けているな……」



レオンは擦れた声で小さく言うと、手綱を引いて屋敷の方へと馬を向けた

が、次の瞬間、犬がけたたましく吠え出し背後の茂みが大きく揺れた



「……!?」



レオンは急いで後ろを振り向く

そこには先ほどの鹿が一頭、此方をじっと見つめていた

しばらく互いに警戒するように動きを止め−−−



突然鹿が力尽きて倒れた



「……っ!」



震えたリリアをさらに抱き止せ、恐る恐る馬を近付ける



「……!」



鹿の脚には確かにレオンの放った矢が刺さっていた

だが背中からもう一本、別の矢に貫かれている



“一体誰が……”



この森に、自分たち以外の何者かがいる

レオンは緊張した面持ちで辺りを見渡し−−−



ゆっくりと現れた黒服の集団に深く息を吐いた



「弱らせておいてトドメも刺さずに放棄か?」

「コイツが思った以上に怯えていたんでな」

「勝手に連れてきておいて。

だから言っただろう、しつこい男は嫌われると。女の気持ちも考えず自分を押し付けようとするからそうなる」


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ