この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第13章 懐疑



だがーーー

彼はそこまで純粋でも、素直でもなかった



「ふーん、じゃ……そこまで言うなら証明してみせてよ」

「え……?」



リリアを見る彼の口元には、いつもの馬鹿にしたような笑み



「君は兄上がどんな人間かまだ全然分かってない……あの人が今まで何をしてきたのかもきっと知らないんでしょ。

あの身勝手な人間がもし本当に君を想って君の為に犠牲になるようなことでもあったなら……そうだね、認めてあげるよ」



ジェーニオはそれだけ言うとリリアの前から去って行ったーーー







「……」



今のは一体ーーー



「こんな所にいたのか。随分探したぞ」



ジェーニオの言葉に何やら言い知れぬ不安を覚え、廊下に立ち尽くすリリアの元にレオンが姿を現した

どうやらジェーニオとのやり取りは見られなかったらしい



「食事の支度、整っているぞ」

「え? 食事って、貴方も一緒に食べるの?」

「不満か?」

「そういうわけでは……ただ、いつもは違うから」

「特別な日くらいお前と共に食卓を囲むのも良いだろう。本当は使用人部屋なんぞで食べさせたくもないんだが、そうも言っていられないからな」


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ