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果てのない海に呑まれて
第16章 相容れぬ心
グイッ
「ああ本当だ。すごい皺だな」
「……何してるの」
突然現れて引き寄せられたかと思うと、眉間をゴシゴシと人指し指で擦られる
この男、やはり何も考えていないのかもしれない
「折角の綺麗な顔立ちが台無しだ」
「っ余計なお世話よ!」
リリアは真っ赤になりながらレオンから体を離す
「こんなになるまで一体何を考えていたんだ? ん?」
「そ、それは……っ」
貴方のことーーーなんて言えない
だがレオンの笑みは完全にそれを分かって聞いてきているようだった
ーーー余計に言いたくない
「ただ読んでいた本が難しかったから。それだけよ」
「フ……そうか」
レオンは一瞬柔らかく笑ったかと思うと
タンッ
棚に手をついてリリアを腕の中に閉じ込めた
「そういうところは相変わらずだな……素直に言えば可愛がってやったのに」
「んっ……」
不意打ちで耳を噛まれ身体がビクリと震える
チュ…クチュ…
熱い舌がナカにまで伸びてきて彼女の頭に卑猥な水音を響かせた
「後はおあずけだ」
リリアは突然の責めにレオンを思いっきり睨み付ける