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果てのない海に呑まれて
第17章 細波
「なっ…んですって……!?」
"この私に…そんな破廉恥なことをしろっていうの……!?"
リリアの手がふるふると震える
「どうした? 早くしろ」
「最低……!」
「最低? 何が?
お前の身を守る為にすることだ」
レオンはその体でリリアを囲い込むと彼女の脚を撫で上げるようにするするとドレスの裾を持ち上げ始めた
「それとも他に"何かされる"のを期待しているのか?」
「……っ!」
グイッ
レオンの言葉にリリアは思わずその手から裾を奪った
そのまま勢いよくたくしあげ、片脚を突き出す
「は、早くして」
向こうの思う壺だと分かっていながらも、あんな言い方をされたら違うと証明しなければ気が済まない
「クッ……いい子だ」
意地悪な嗤い
リリアはこの男もまた蹴り上げてやろうかと思った
「……何してるの」
何やらぐずぐずとしているレオンにリリアは冷たい声で問い掛ける
「いや……良い眺めだと思ってな」
「今すぐその短剣で刺し殺してあげてもいいのだけれど?」
恥ずかしさに赤くなりながらも気丈に振る舞おうとする彼女にレオンはまた笑い声を響かせた