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果てのない海に呑まれて
第19章 芸術の都
「ん、まぁ……別にいいか」
「オレたちは最中の空気と表情を重視してるわけだし」
画家たちもレオンの言うことに何故か納得させられてしまう
貴重な時間を無駄にすまいと急いで準備をし始めた
「ねぇ…っ……何も本当にしなくたって……アッ」
「ふん、私がわざわざ他の人間の為にこんなことをすると思うか?」
首筋に口付けてリリアを震わせながらレオンは小声で嗤う
「おとなしく私に従っていろ」
彼女の耳を甘噛みすると、温かい滑りが押し付けられる
無意識の内にリリアの脚がキュッと縮こまった
「ア…んっ……」
レオンに掴まれているせいで口を覆うことも出来ない
男を誘う甘い声がその小さな唇からとめどなく零れ出る
「いや…っ……なん…で……」
「……?」
「他の人には見せるなって…言ったのに……っ」
身を捩って以前その身体に刻み込んだ教えを守ろうとするリリアにレオンは一瞬だけ動きを止めた
「フッ……そう一途にされると見せ付けたくなるのも男というものだ」