この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第20章 違われた約束










「……お前がレオン・ファルツか」

「ドン・リーディエ……お会い出来て光栄です」



明らかな皮肉とともにレオンが深々と頭を下げる

側近たちもそれに続き、リリアも慌てて彼らに倣った

そしてゆっくりと頭を戻す



“……!?”



ドンと目が合ってしまった

少し太った図体に、茶色い髪と立派な顎髭にところどころ白いものが混じる彼は、戸惑うリリアをただじっと見つめている



「……」



そしてしばらくそうしていた後、やっとレオンに視線を戻した



「……それで、何の用だ?」

「フッ…ただご挨拶に窺っただけですよ。此方との関係が深まっているのに未だに代理人を通してでは流石に失礼かと思いまして」

「構わぬ。そこの代理人は実に有能だ。勝手ながら儂も色々と使わせてもらった」



二人が指すのは、レオンの後ろに控える黒服の側近たちの一人。

リリアが港で初めて見かけた男だった



「ええ、彼は有能ですよ……本当に」

「貴公直属の側近であろう?」

「いいえ? 彼はファルツに仕える人間です。私ではなく……ね」



静かなやり取りの中で、互いを探るような繕った笑み。



/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ