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果てのない海に呑まれて
第22章 移ろいゆく薔薇の中で
トンッ!
「おい! 人が話している時に剣を投げるな!」
「一体何を気にしているんだ、お前は」
ため息をつき、レオンの方をチラと見る
「前にも言っただろう。“好きなだけ使え”と。
何があろうと俺はお前を護るだけだ」
「……」
レオンは口をつぐみ、その意味を考えるように少し黙った
「……まぁいい。
それより近いうちにファルツの谷に行くぞ」
「仕事は終わったのか」
「チッ……終わらせたに決まっているだろう」
「ならいい。好きにしろ」