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果てのない海に呑まれて
第22章 移ろいゆく薔薇の中で





彼の瞳はいつだってこの世界の真の姿を映しているようだった



この世界の全てを愛し、この世界で生きる−−−覚悟のようなものさえ感じられた



それがあの自信や威厳に繋がっているのかもしれない







「……? どうかしたか?」







そしてこの、全てを包み込むような優しさと−−−










「……ううん。何でもないわ」

「……?」





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