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果てのない海に呑まれて
第22章 移ろいゆく薔薇の中で
「……レオン」
「うん?」
リリアはレオンの方を振り返って微笑んだ
「ありがとう」
「突然どうした」
「貴方に会えて良かった」
レオンは少し驚いたようにリリアを見つめると−−−いつものように自信に満ちた表情で−−−フッと笑ってみせた
「やっと気が付いたか」
「えっ……もうっ! その自信はどこから来るのかしらね!」
明るい、温かい雰囲気が二人を包む
二人の間ではミゲルが呆れたようにため息をついていた−−−
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