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果てのない海に呑まれて
第22章 移ろいゆく薔薇の中で
「じゃ、じゃあ……」
「うん?」
「…キス…して……」
「聞こえんな」
「…っ……」
リリアは唇を舐めると、怒ったようにレオンを見てはっきりと言ってやった
「キス、してほしいの」
「なんだ、それだけでいいのか」
頷くリリアにレオンは若干の物足りなさを感じながらも求められたことに満足し、彼女の顎を傾ける
「ん……っ」
いきなり深く絡み付いてくる口付けにぎゅっと目を閉じるリリア
そして結局は彼女もレオンの肩に手を回し、二人は甘い世界に浸るのだったーーー