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果てのない海に呑まれて
第25章 それぞれの選択
その言葉にレオンがピクリと反応し、苛々と毛布で顔を覆った
またあの胸騒ぎだーーー
「……様ー!」
「……?」
どこからか聞こえてきた声にサッと反応する三人。
「レオン様ー!」
「何事だ!」
馬で駆けてきた男に対しレオンは船の上から問う
「急いでお戻り下さい! レーテ河で……フェ、フェリペ様が!」
ミゲルの顔が一瞬で蒼ざめる
「レオン!」
クリスが止める間もなく、レオンが船から飛び降りた
「どけっ!」
そのまま男が乗ってきた馬を奪うと、東の方へと駆けていく
「おい、待て!……くそっ、あの馬鹿!」
無茶な動きをした上に、たった一人で何が起こったかも分からない場所に向かうなんてとミゲルはつい汚い言葉を吐いた
「……何があった」
レオンを追って走りながら仲間に訊ねる