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果てのない海に呑まれて
第27章 愛故に。
“……どうして”
彼はこんなことをさせるのだろう
その答えを求めながらも、リリアの中に疑いや嫌悪は一切ない
愛する人の欲望に口付けるのに、一体何の躊躇いがあろうかーーー
「……ハァッ」
レオンの唇から熱い息が漏れる
少し撫ぜただけでその硬さは増し
流れ出した蜜をリリアが舐めとる
時折投げ掛けられる窺うような視線
健気なその瞳から目を背けるようにレオンは顔を逸らした
「うっ…」
本当に、どこで覚えたのか
彼への愛の深さ故か
レオンがリリアの愛撫に小さく喘ぎ、その度に腹部の筋肉がはっきりと筋を立てる
「リ、リア……」
切なく名を呼ぶその声は、だが次の瞬間また冷たく変わった