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果てのない海に呑まれて
第30章 主の姿




“俺は、違う”



ただ警戒するだけだ

出会った者は全て敵。

例えレオンが否定しようと、自分だけは信じるまいと。



それが蛮族と虐げられ、主人を殺された彼の生きる道だった










だか、今この状況にあっては–––

本当に味方が増えるのならそれは心強いことだ







「……いいだろう。その長のところへ案内してくれ」



彼はリリアの信じるものを信じると決めたのだった






























****************************
























「……どうした? 何か気になることでもあったのか?」



歩きだしてからしばらく–––薄暗い裏路地に差し掛かると時折足が鈍るリリアに、ミゲルが小さく尋ねた



「あ……いいえ、なんでも」



不安なのか

–––いや、そうではない



どことなく哀しげな、申し訳なさそうな顔だ







ミゲルはもう一度訊こうと口を開いたが、そこから発せられたのは低い呻き声だった


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