この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第33章 傍に居たい人



ブリジッタもそんな彼女の心中を察したのかもしれない

何より生まれて初めて求められた喜びが、そこにはあった





「私の家は、ここより西にあるウェッツェルという小さな都市の貴族です。

そして私の伯母はレオン様の弟君、ジェーニオ様の母上です」

「…! そう、だったの……」



二つの家にそんな繋がりがあったとは。



「カレル様はウェッツェル家再興の為に育てられた方です。

もとは身分が低かったけれど、その容姿と才を買われ貴族の称号を与えられ……ゆくゆくはウェッツェル家を後継するはずでした。

でも……あの傷が、彼から母を遠ざけたのです」



美を愛するウェッツェル家の中でも異常なほどそれに執着していた母、タチアナ。

醜い自分が彼女に嫌われるのは当然のことだった



「傷……あの頬の」



顔の左側に残るその大きな傷痕は、一度見たら忘れられない


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ