この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第33章 傍に居たい人



「もう六年も前になります。家族で出掛けようと馬車に乗ろうとした時、馬が暴れたんです」



自分はいつものように、一番後ろにただ存在を消して控えていた

馬が嘶き脚を高く上げ–––振り降ろされたのは、カレルの頭蓋。



考えるより先に体が動いていた





「カレル–––っ!」





次の瞬間、目の前が真っ赤に染まる

だが不思議と痛みは感じなかった



「…あ……」



地面に倒れこむカレル



「…ブルルッ」



未だに興奮の収まらない馬が地面を踏み鳴らし、その脚には何かが飛沫のように飛び散っている





「き…きゃぁぁあぁ!」







誰かの悲鳴を聞いて初めて、ブリジッタは現状を理解した










「…それは彼の血でした。きっとあのままでは死んでいたから……彼を突き飛ばしたことは後悔していません。

それでもどうして身代わりになるまで出来なかったのかと……自分は無傷だったのかと、今でも思いますわ」


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ