この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第35章 始動



使用人が不思議そうに首を傾げた時、廊下を曲がった先から一人の男が姿を現した



「……あ」



それを見て思い出したような声が漏れ聞こえる



「成る程な…」



説明される前に何となく察したミゲルが小さく呟いた





いや、彼が訪れること自体は何も特別なものではないだろう

だから他の人間は気付かないかもしれないが、ミゲルはその男の持つ獰猛さにすぐに勘付いた



先日会った時よりも明らかに増しているそれに–––







「ファルツ家の方ですね?」

「ああ」



リーは発する雰囲気とは真逆の丁寧な口調で話し掛けてきた



「これからご当主に謁見ですか」

「……」



その言い回しが、ミゲルには皮肉にしか聞こえない








リリアを置いて帰った夜に初めて彼を見た

驚くほど真っ直ぐに自分をぶつけてくる奴だと思った

彼女に似て–––







/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ