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果てのない海に呑まれて
第5章 負けられない闘い
「アッアッアッ…」
激しい動きに蕾がなぎ倒され左右に揺さ振られる
下半身に広がる切ない疼き
大きな波が近付いてくるのを感じる
この二日だけで何度もこの男に与えられた
最も自分を抑えるのが辛い瞬間
だがこれを乗り越えれば堪え切れる−−−
「……え?」
リリアの目が大きく見開いた
自分の感覚が信じられなくて思わず下を見る
愛撫が−−−止まっていた
あともう少しというところで、レオンが指先を離したのだ
「な…んで……」
ついそんな言葉が溢れ出る
「言っただろう。欲しければ、と」
敢えてどうしろと言ってこないのに腹が立つ
背後で薄笑いを浮かべているであろうレオンの姿が容易に想像出来た
「…い……ッア!」
またも拒絶の言葉を吐こうとしたリリアの蕾が小さく弾かれる
「……卑怯者」
快感と嫌悪感の間で揺れながらそう呟いた
「……」
強情なリリアにレオンは黙ったまま愛撫を再開する
「やっ……ン…もう……ッ!」
堪えられない
波がーーー先ほどよりも大きい波が襲ってくる
「ああっ!」