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果てのない海に呑まれて
第5章 負けられない闘い
「ハア…ッ」
"ああ、また……"
越える前に波が引いてゆく
「も…いや……」
そんなことが数度、続いただろうか
リリアを拐おうとする波は少しずつ大きくなっていて、それでもレオンは絶頂を許さなかった
「いや…ぁ……」
その言葉が未だ拒絶するものなのか、果てることの出来ない苦しさに向けられたものかは分からない
ただレオンは
「求めれば楽になる……」
そう彼女に囁きかけるだけだった
"求めれば……"
解放される?
「もっと良いものが待っているぞ……」
これよりもーーー
"だ…め……"
辛うじて、本当に僅かに残った理性で彼女は首を振る
それはこれからの自由のためなどではなく、最早単なる意地でしかなかった
「ああぁ! だめぇ!」
もどかしさに熱く蕩けたナカにレオンの指が侵入する
新たな快感が加わりリリアはもう壊れそうになっていた
これ以上の苦しみは味わいたくないという思いと裏腹に彼女のナカは彼の指を更に奥へと引き込もうとする
「アアッアッ……動かさないで…ぇ!」
身体はもう止められない
ならここから逃れる術はただ一つーーー