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果てのない海に呑まれて
第35章 始動



”レオンなら……”



思い出しかけて、リリアは首を横に振った



考えるのはよそう

前に進めなくなるから–––










******************************










–––このまま何も考えず眠っていられたら良かったのに。







目を覚ましたレオンは、先ほどよりもはっきりしてしまった頭でそう思った



グゥゥ…



こんな時でも身体は生きようとしている



「…フッ」


己の図太さに笑えてきた





”ミゲルはまだ戻っていないのか……”



薄暗い夕時の部屋で硬くなったパンを手に取り、一口齧る





これからどうするべきか–––

考えたところで仕方がない

リリアを手放した時点で答えは出ているのだから。



「……」



込み上げてくるものを喉の奥にグッと呑み込みながら、レオンはまた水平線に沈む夕陽を見つめた

その瞳から、だんだんに光が喪われてゆく







帰ろう



アウスグライヒへ。



それぞれの場処へ–––。


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