この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第36章 迷い



「だが兄上の相手をするくらいあっただろう? 毎日ただ話していたわけじゃないはずだ」

「フェリペ様はチェスの方を好まれるので……」

「…へぇ」



“こいつ、また追い出してやろうか”



自分の知らない兄の一面をミゲルが知っていることが何だか無性に腹立たしかった



「じゃあ私たちがミゲルにトランプ教えてあげる!」

「え…」

「その代わり、ミゲルはチェスを教えてちょうだい!」



それ以外に何も思いつかない二人は、大人しくフローラの提案に乗るしかなかった










******************************










「ミゲル、チェスの相手をしろ」



夕食後、レオンがそう声を掛けたのがそれから二日後。

兄達が家を空けてから五日目のことだった



「レオン様もすっかりチェスの虜ですね」



日に何局も要求してくる今の主人に、ミゲルは思わずクスリと笑みを零した


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ