この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第37章 代償



「貴方は自分が守ると決めたものしか守らない人だ。誰にも縛られない人だ。

ファルツに貴方が守りたいと……」

「分かっているなら何故言わせる!」



レオンがさらに激しくそれを遮り、驚いたラオフェンが嘶いた



「……」



宥めるようにラオフェンを撫でながら、レオンは改めて口を開いた



「お前に守るべき価値を見出した。お前がいなくなったら何となく……つまらないからな」



頑なに横を向き目を背けているのは、年相応の照れ隠しなのだろうか



「レオン様」

「……なんだ」

「お手をお借りしてもよろしいですか?」

「手?」



意味が分からず向き直ったレオンの手に、返事を聞くより先に触れるミゲル

そのままそれを引き寄せ、甲にそっと口付けた





「Tien tod’esm」



「……!」



捧げられたのは、先ほどレオンがうろ覚えで叫んだ言葉だった


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ