この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第38章 為すべきことを成せ



そんなことも思い出せないほどに、彼との日々は刺激に満ちていた



故郷に戻るのではないと、そう思ってシエラに立った

目の前の街は、生まれ育った場所なのにどこか見覚えがなく。



開け放した窓から吹き込む風が髪を揺らす度、リリアはため息をついていた



「リリア様」

「ブリジッタ様!」



この屋敷での唯一の話し相手。

カレルの妻でありながら、気の許せるかけがえのない友人。



ほんの数日で彼女たちの絆は強く深まっていた

それでも互いに相手がカレルの正妻であることを主張し合い、敬語を使うような不思議な関係だ



「また……お髪を降ろされているのですね」

「……」



少し前に言われた

カレルがこの髪型を不快に思っていると。



「受け入れられないのは分かっています……」



大人になってまで髪を下ろしているのは卑しい–––娼婦たちと同じ。

リリアも結い上げることにずっと拘っていた


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ