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果てのない海に呑まれて
第41章 信じるもの



だから、弱い



「一年前何も出来なかった俺にこんなことを言う権利がないのは分かっている。

でも……」

「そうね、それこそ今更だわ」



ここでようやくリリアが言葉を遮った

否定されたような言葉なのに、彼女が意志を示したことにリーはホッと息を吐く



「下手なのよ……レオンもカレルも、そして貴方も」



リリアは少し哀しそうに俯く



「私だけずっと子供のままみたいに……でも一年前とは違う。

貴方たちが隠そうとする気持ちに騙されたりしない」



アウスグライヒを発つ前に激しく自分を抱いたレオンも

利用したと冷たく突き放したのも



すべて嘘だと知っている





「なんて…不器用……」



それが弱さだというのなら、彼が本当に求めるものの為に私は–––



「傍にいたい」



自分がどこまでも強くあれたのは、魔物にさえ愛されているという事実が、自信をくれたから。


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