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果てのない海に呑まれて
第41章 信じるもの
「彼が怯えているのなら、今度は私が彼を信じる番よ」
信じてくれる者がいれば、人は強くなれる
どんなに離れていても、この気持ちはきっと伝わる
「だから私はレオンを待つの」
それが貴方の気持ちに背くことになっても–––
「……分かっていたよ」
「リー……」
「だから…頼むから、そんな眸で見ないでくれ」
そんな申し訳なさそうな顔されて、俺はどうすれば良い–––?
「リリア……」
君は俺の–––俺たちの気持ちを分かると言ってくれたけれど、まだ分かってないよ
君をただ護りたいんじゃない
君を愛してる
君の傍にいたい
それは俺じゃなきゃ駄目だ
でもそんなことよりもずっと
君に幸せに
笑っていて欲しい–––