この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第42章 真白き馬



「彼も、きっと同じことをする」



そう言ってミゲルの方を見ると、彼はサッと目を逸らした



この男も、報われないな。



「…分かってる……」



涙を抑えながら、鼻声でリリアは答える



“私だってきっと、レオンの為ならそうする。きっと止められても聞かない。

だから…だけど……”



「お願いだから、最後だなんて言わないで……!」



自分を泣かせてくれるなと、潤んだ眸に射抜かれる

それでもリーは謝ることなんて出来ない



「ちょっと…散歩してくるわ……」



そう言って立ち上がったリリアに、



「あんまり遠くへ行っちゃ駄目だよ」



とだけ言葉を掛けただ見送るリー。

その姿が見えなくなると、呟くようにミゲルに告げた



「辛いものだね。好きな女性が自分ではない男を待っているのを、ただ見ていることしか出来ないなんて」



ミゲルならこの想い、きっと分かってくれるだろう


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ