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果てのない海に呑まれて
第42章 真白き馬



だが返ってきたのは思い掛けない答えだった



「…辛くはない。傍にいて護ってやれる。リリアもレオンも、俺に存在理由を与えてくれる」



この痛みも、その為と思えば辛くなどない–––



「これ以上望むものなど、ありはしない」















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東の空が白み始めている

光を弾く稜線を背にして、リリアはじっと街のある方を見つめていた



あんな言い方をしたけれど、本当は泣きそうなのはリーのせいだけではなかった

今更知った、彼らの想い

以前ミゲルとシエラの街に逃げたときも思い知った



”ああ…私はなんて……”



戒めに俯きかけたリリアは、ふとその顔を前に戻した



「……来る」



それは自分に言い聞かせるようなものではなく、確信が口を突いて出たに過ぎなかった

まだ薄暗い山道の向こうに、一人の男が現れる




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